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創作のブログです。

退職金のことと、読み手にとってどうでもいいかもしれないこと

 女性を射殺した後自殺した東京都の警察官に(というよりその遺族に)退職金が増額されて支払われると知って、石原慎太郎都知事が<退職金が支払われることについて、「論外だと思います。人を殺しているんだから」と述べた>(産経新聞)一方で、私は、増額されるのには疑問だけれど、退職金が支払われること自体は問題ないのではないかと思うのでした。
 退職金は毎月の給与から天引きされて積み立てられているものなのですから、これを支払わないほうが<論外だと思います>し、退職金と<人を殺している>こととは無関係のはずです。(言うも愚かのことですが、警察官の給料自体が税金なのだとか、積み立てているといっても実際には運用損なんかの関係で手元には無く財源は税金だとかいった反論(?)はてんから論外のこと。)
 ところで、<増額されるのには疑問だ>と先述しましたけれど、これは、職務上の理由で死亡したのではないから<増額されるのには疑問だ>という意味ではなく、どんな理由であっても(たとえ殉職しようが)<増額されるのには疑問だ>という意味です。それは死亡手当てなどとして別に支払えばよく、退職金を増額するというのは不可思議なことです。
 ついでに民間企業についても、懲戒解雇の場合は退職金を支払わない、というような規定があったりするそうですが、言うまでもなく不当なことです。
 いずれにせよ、私がこういった考えを考えるのは要するに、給与は支払われた側のものなのだから、そこから天引きされて積み立てられた退職金(とその運用益)もまた、(手数料はともかく)企業や自治体といった組織のものではないのだ(企業や自治体は運用を委託されているだけ・預かっているだけなのだ)、という(本来正当なはずの)認識を持っているからなのでしょうね。


 ちなみに(別にどうでもいいと言えばどうでもいいことですが)、私が内定を受けて来年の4月に入社する予定でいる会社には、退職金制度がない(毎月給与として支払われる)ようです。つまり自分で毎月こつこつ積み立てつつ運用していけ、ということなのですが、私には十分な経済なり金融なりの知識がないのでした。
 たとえば……
 株についての私の認識と言えば、株価(というより市場の価値)は、右肩上がりのガタガタした(山や谷のある)グラフ、といったもので、狭い範囲を見ればガタガタが強調されて右肩上がりかどうかが見えにくくなり、広い範囲を見ればガタガタが見えなくなり直線的な右肩上がりのグラフに見える。デイトレーディングのようにごく狭い範囲で見ればギャンブルそのものだし、かといって広い範囲で見るにしても100年程度で見なければ<ガタガタが見えなくな>らない(3、40年の範囲で見れば、無視できない谷にあたることもあって、運用してきた金をいざ使う段になって谷――不景気や恐慌なんかにぶち当たったらシャレにならない)……しかも、ガタガタ――いつ山が来て谷が来るかということは専門家でもほとんど当たらないらしい……じゃあ、どうやって運用すればいいの? といったような感じですから、やっぱり企業の開いてくれるだろう運用についての講義をまじめに受けることにでもします。