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OjohmbonX

創作のブログです。

現代誤訳 鴨長明「方丈記」

エピソード0. マジでバブル。

 河とかマジ流れまくりなんだけど。うたかた? みたいなマジでバブル崩壊パネェ。崩壊再生崩壊再生。
 知り合いん家も知らねえうちに消えてるし。ダチとか死ぬし。マジバブル。家なくなるしどうせ人間も死ぬし? 無常。それってバブルっつーか朝顔みたいな? 朝顔の上の滴、シズク・オンザ・アサガオみたいな。朝顔が咲いてても滴落ちるじゃん? 滴が残っても夕方には朝顔ってしぼむじゃん? みたいな感じで。マジ無常。


 つーか俺の人生、マジでスゲェもん見てきたし。聞けしマジで。

エピソード1. 焼け過ぎありえねー。

 安元とか何元だしマジで3年。4月28日。風バリ吹きまくってんの夜。で、火事とかやば過ぎっしょマジで。焼けまくり。一晩でリアル焼け野原ひろし。
 なんか火? の赤いやつがガチで飛んでるし。煙もすげぇんだけど。おっさんとかマジボーゼン受けるんですけどw 煙で倒れるやつもいるし。からだが燃えてるやつもいるし。生きてるやつも家燃えてるし、何にも残ってねえの。セレブの家も焼けた。16もとかやべぇし。平安京ガチ焼け。3分の1ガン燃え。パネェ。人も牛も馬も死んだし。
 てか俺思うんだけど。平安京やばくね? 家とか建てても意味なくね?

エピソード2. つーかなにこれ。竜巻?

 治承とかなんじしょー?4年。4月。ちょっ待てし竜巻。
 セレブハウスも庶民の家も崩壊。なんかいろいろ飛んでるんすけどマジ木の葉みてえな。目は見えねえし声も届かねえし地獄でももっと優しくね? マジ無理ゲー。家つーか人もリアルでダメージ。
 つむじ風なら想定内。でも、こんなのありえなくね?

エピソード3. マジ無理首都移転。

 同じ年の6月。いきなり首都移転。
 つーか平安京ってできて400年らしいんすけど。400年とか受けるしww 俺生まれてねえwww 意味もねーのに勝手に移動すんなっつーの。マジで。
 つっても天皇も大臣もセレブも消えた。イケメンは急いで出てくしブサメンは取り残されてブツブツ文句言ってるみたいな。家とか壊されて川に浮かんでる。家のあったとこはもう畑になってるし早くね? なんか牛とか車より馬がパネェ時代。
 つーか行ったの。俺も。まあちょっとだけ、用事のついでに。
 マジ狭すぎバモスw 上は山だし下は海だしせめぇ。やべぇ波うるさすぎ黙れしw みてーなww 天皇ハウスも山ん中だし家もぜんぜん建ってねえじゃんww なんだこれwwww
 平安京は崩壊したし? 次の首都はできてねえし? 原住民は土地奪われて困ってるし? 新住民は工事できずに困ってるし? どーすんだこれ。みんなフワフワしてんだよ。なんかセレブが野武士ファッションで馬乗ってるし。マジなんなんだし。つーわけでけっきょく冬になったら平安京に首都カムバックみてえな。つーか戻ってきても家壊れてるしどーすんだよ。
 もっと国民のこと考えろっつーの。マジ最悪なんだけど。

エピソード4. ガチでひもじすぎウケる。

 それから養和? 昔過ぎて知るか。2年くらいガチでひもじすぎ。やべえ。春も夏も雨ねーのに秋は台風マジ農業崩壊みたいな。
 平安京脱出つって山に逃げる奴ハゲ多し。お祈りとかなぞの儀式も意味ねー。つーか平安京とか田舎に頼ってんのに何にも来ねーの。見栄とか張ってる場合じゃねえわけで。セレブも片っ端から財宝売りまくり。乞食のうめき声が道にあふれてんの。マジ世紀末。
 次の年はひもじさプラスで病気も流行ってガチ・ジ・エンド。
 もう水溜りの魚みてえ。水もなくてあえいでんの。見た目セレブの奴が物乞いして歩き回ってる。と思ったらいきなり倒れて死んでる。そんな感じで家の影とか道とかに大量の死体。マジで腐ってもげてく。臭いとかガチで充満。河原なんて死体で足の踏み場もねえし。
 山のマッチョも死んで。薪が手に入らねえ。だから自分の家を薪にして売るビジネスで食いつなぐ。でも一日分の命にもならねえで死ぬ。つーか仏像バラして売ってる奴もいる。マジかよ。ガチで濁世。
 本物のラブっていうの? ガン惚れした相手がいる奴はすぐ死ぬ。つーか彼氏とか彼女に食べ物ゆずるじゃん? で死ぬ。で親子だったら親が先死ぬ。母ちゃんが死んでるって分からずにおっぱい吸ってる赤ちゃんとかいるんだぜ? やべー。
 あとスペシャル坊主がいた。隆暁っつー。人死にすぎ悲しすっつって死体の額に「阿」の字書きまくった。成仏っつって。4万人以上に書いた。マジえらしす。
 すげえ昔にも食糧不足あったらしいんだけど。昔のこととか知らねーし。でもこれ現実だし? 目の前の現実だし? 激ヤバす。

エピソード5. 揺れんべ?

 同じぐらいんとき? ぱねぇ地震があった。山崩壊マジ川氾濫、津波液状化。海の船も陸の馬もダンレボ状態。五重の塔とかぜんぶ崩壊。土煙もすげえし音もすげぇっつーか雷? みたいな。家ん中いると崩れてくるし、外に出ると地面は割れるし、ドラゴンだったら飛んで逃げるっつーのに。マジ人間だもの。やべぇ中でもキングオブやべぇのは地震だから。これ、ガチで。
 余震もすげぇ。2、30回はきたしビビるしマジで。20日くらいで少なくなった。1日で4、5回が2、3回、1日おきになって、2、3日おきんなって、だいたい3カ月くらいで消えた。
 なんか昔にも地震で大仏の首がもげたことあったらしいけど? でも今回のがやべえっていうし。みんなやべぇやべぇっつって最初はシュンとしてたけど。すぐに忘れた。

エピソード6. マジ生きづれぇ。

 っつーわけで世の中って生きづらくね? 家とか人間とかってはかなくね? つーのに出世がどうとか身分がどうとか悩んだりバリ多くね?
 つーか隣の家がイケイケの権力とか鬼すげえ奴だったらどーよ。ガチでエンジョイとか無理じゃね? 大声で笑ったり、ガチ悲しくても声出して泣けなくね? 隣に気ーつかってビクビクして。タカの巣に近づくスズメみたいな。感じで。
 つーか隣の家がセレブだったらどーよ。出勤する時とか自分のダサ服マジでつれぇし。へらへらしながら、っちーす。みたいな。奥さんとかガキとか使用人とかすげえキラキラしてて。ガチでうらやま? っつー。豪邸とか庭とか。っつー。マジで気になり過ぎて落ちつかねえし。
 つーか密集地に住んだら? 近くで火事があったらぜってーやられるし。
 つーか過疎地に住んだら? 都の行き帰りがたりぃし盗賊もやべぇし。
 イケイケの奴は欲がすげぇ。バックがねえ奴はナメられる。セレブは心配事だらけで、貧乏人はジェラシーがやべえ。誰かに頼ると足元見られるし、誰かをかわいがりゃ情に流される。
 世間に合わせるのはかったりぃし、合わせねぇと頭おかしいと指さされる。どのポジションとりゃあいい? 何してりゃあいい? どうすりゃ安心して暮らせるっつーわけ? なあ。

エピソード7. 俺のキャリア。

 ばーちゃんちに住んでたじゃん? 俺。でも色々あっていられなくなって。思い出バイバイみたいな感じで。30ちょっとで出て、新しく家建てたわけ。
 大きさ10分の1。門を建てる金もなかった。ガレージの柱も竹とかマジうけるし。雪とか風とかですぐにやべぇ。川の近くで洪水もやべぇし、なんか盗賊とかもやべぇみたいな。
 あー生きづれえマジで。つれー。つって30年? 上手くいかねえ。何もかも。俺運ないわ。ガチで。そう思ったね。思うだろ? そりゃ。
 で、50の春に出家。マジ世間とかどうでもいいし。どうせ女もガキもねーし。職もねーし。つって5年も山に住んだ。むなしい。

エピソード8. カモンベイベマイハウスフォーッ!

 ヘイヘーイッ! ショウヘイヘーーーイッ!! ここに俺。60の俺。参上みたいなガチで。もうすぐ消えるジジイここに来て新しい家カモン。シズク・オンザ葉っぱみたいなプチハウス。旅人の一夜の宿みたいなモスラがマユつくるみたいなイメージであしゃーすwww みたいな。あしゃしゃーっすwwww ゴングロじじいは年をとる。ハウスはどんどん狭くなる。サイズは引越し前の100分の1。イェー。
 前代未聞で空前絶後で方丈ハウスはHo! Joe! ANNみたいなHey! Say! JUMPみたいなww気分でイェー。分解可能で移動可能。ムカつくことありゃ即脱出。再生楽ショー車2台でヒァウィゴー。


 つーわけで山奥にマジ方丈庵。東にひさし。そこがキッチン。南に竹のすのこ。北に阿弥陀&菩薩イラスト+法華経これ最強の布陣。東側に布団。布団っつーか枯れ草みたいな。西南に吊り本棚。脇に折り畳み式の琴(俺の発明)と分解式の琵琶(俺の発明)。そんな感じで。
 近所もアゲアゲ。南にちょっとした水道があって水が溜めてある。音羽山っつーのがあって薪には困らねえ。林だらけ。でも西はひらけてて、はるかなるインガンダーラーが見える。気がする。

エピソード9. 俺のライフスタイル。

 春は全てを埋め尽くす藤の花が紫の雲に似て浄土を見る。夏はほととぎすと語り合うたび冥途の山道を思う。秋はひぐらしの声が耳に満ちてこの世界の悲しみを聞く。冬は一面に積もっては消える雪に人の罪を結ぶ。


 念仏マジめんどけりゃ適当に休むし。別に誰も見てねえし。「喋ってはいけない修行」(ガースー黒光り方丈庵みたいな)っつってもどうせ一人だから喋らねえ。自動的に修行達成みたいな。デデーン。長明、アウトー。って言う奴もいねえ。
 なんか遠くの港をぼんやり眺めたりしてマンシャミ(昔のアーチスト)気分。それか風の音が中国の大河みたいな感じでゲントトク(昔の琵琶リスト)気分。アゲアゲなら松風のリズムに合わせて秋風楽(雅楽のスーパーナンバー)をプレイ。ガチアゲなら流れる水のリズムに合わせて流泉(琵琶のウルトラソウルナンバー)をプレイ。まあ俺ヘタだけど。(つーか実はセミプロだけど。)どうせ対バンもいねえハウスもねえ客もいねえ。俺一人だし? 山奥だし?
 ふもとに山の管理人ちがあるんだけど。そこにガキがいて。たまに俺んとこに来る訳。で、遊んでもらったりしてんの。ガキ10歳、俺60歳。(ショタじゃねーしww)年の差はあるけどさ、気分が落ち着くこの感じってのは変わらねえわけじゃん? 一緒にお花をつんだり、フルーツをもいだり、お人形さんを作ったりしてとっても楽しいよ。(だからショタじゃねえっつーのwww)
 天気がいい日は山登り。いい景色ってのは誰のものでもないじゃん? どんだけ楽しんでも誰にも文句いわれねえし。つーか言わせねえみたいな。調子がいいときはそのまま峰づたいに10kmちょっとくらいは歩くよね。川を渡ったりアーチストの墓参りしたりパワースポットみたいな。帰り道に桜とか紅葉とかワラビとか木の実とかとってきてお供え物とかお土産にするわけ。森ガールみたいな。つーか俺ジジイだし。森ジジイ。
 夜とか静か過ぎ月とか見てマジしみじみ。死んだ奴のこととか考えて。なんか遠くで猿とか鳴いてるしマジ泣ける。蛍のケツ光をかがり火と見間違えるわ、山鳥の鳴き声が聞こえると一瞬あれ? パパ? それともママかな? みたいな。聞き違えるっつーかどんな声だし両親っつー。もうずっと前に死んでんだけど。
 あと鹿が最近すげえフレンドリーなんだけど。俺人間って思われてなくない? 都会から離れすぎ? みたいな。あとフクロウの鳴き声とかマジもう。あー。
 てか山ってマジ汲み尽くせない系だし? しかも(俺みたいな)違い分かってる系のプロだとガチで汲み尽くせないからね。あー。尽きないわー。マジ尽きないわー。情趣。

エピソード10. お前らも早くこいよ。俺の高みにさ……

 気づいたらもう経ってっし5年も。枯葉が積もってるし屋根にマジで。なんかコケとかも生えてるしガチで。
 たまに都会の話とか聞くと。風のウワサみたいな感じで。結構死んでるらしいじゃん? セレブ。俺が山に住んでるうちに。だったら普通の奴らは鬼死にまくりだろうな。つーか火事で焼けたりとか? またあれから結構ヤバかっただろうし。
 やっぱ俺んちみたいのじゃないと安心できないっしょ? 落ち着かないっつーか。狭いっつっても寝床もあってリビングもあるし? それ以上なにか? いります? だってヤドカリが小さい貝を選ぶのはその辺のことよく分かってるからですよね? ミサゴが岩場に住むのも人がウザいからですよね? 俺もおんなじっすよ? 分かってる奴ってのはやっぱそうするんすよ。
 家族のためとか使用人のためとかダチのためとか主君のためとか財宝のためとか牛のためとか? 家建てる奴いるけど。俺は違うね。俺は俺のために家を建てる。だろ? 俺には家族もねえ。使用人もねえ。広い家なんて必要ねえ。
 友人なんていらねえ。金持ちだとか太鼓持ちだとかが持てはやされる。情が深いとか根が真っ直ぐだとかは関係ねえ。そういう世の中だ。だったら俺は音楽と自然だけでいい。それが俺の友人だ。
 使用人もいらねえ。金を多く払う主人が喜ばれる。しっかり育ててやろうとか落ち着いた生活を与えてやろうとか考えたってウザがられるだけだ。だったら俺は俺自身を奴隷にする。自分の手を動かしてりゃ人に気を使う必要もねえ。自分の足で歩きゃ馬だとか牛だとか一々考える必要もねえ。手が俺の使用人、足が俺の乗り物。疲れたら休むし調子よけりゃ使う。それだけだ。しかも自分で歩いたり働いたりマジロハスだから。だいたい他人にやってもらうとかいう考えが罪だから。
 服とか飯とかも同じだし。ボロ服でもあるだけマシ。ひもじけりゃ何でもウマいし。その辺の草とか木の実とか食って生きてくギリギリ感。別に誰に会うってわけでもねえし見た目が何だ。別にこれ、セレブの皆さまに言ってるわけじゃねえよ念のため。ただの俺の感想だから。


 あとハートってオンリーワンじゃん? 心一つでどうにでも見えるっつーか。財宝も豪邸もハートがいい感じじゃなきゃ意味ねーから。
 つかマジラブだから俺は俺の家のこと。
 たまたま都に行くと。ちょー恥ずいんだけど俺乞食みてーじゃん。とか。でも家に帰ると。あいつらマジ馬鹿じゃね都会とか住んでって思うね。
 つーか。俺の言ってることわかる?? わかんねーんだったら鳥とか魚とか見てみろっつーのマジで。だって鳥の心とか魚の心とかって。鳥とか魚になってみねーと分かんねーじゃん? なんで魚って水ん中に住むわけ? なんで鳥って林に住むわけ? わかる? わかんねーだろ? だから俺みたいな家がいいとか悪いとか実際に住まねーと分かんないんだって。だからさー。分かんねーんだったら黙ってろっつーんだよハゲ! っせーんだよマジで!!

エピソードファイナル. みんなでとなえよう念仏のワ。

 でもぼくの人生もあと少しなんだ。三途の闇がもうすぐそこなの。いろいろ言うのももうやめようね。
 執着心はダメだよって仏さまもゆってたもん。おうちや静かな生活に執着するのもやめようね。
 夜明け、このとっても静かな瞬間。ぼくは自分自身に問いかけるんだ。世間を脱出して森ジジイになったのはぜんぶ修行のためだよ。でも見ためは聖人になったのに心は濁ったままじゃないかな? おうちはそれっぽくしたけど修行はぜんぜん足りてなくないかな? これって貧しさや賤しさがぼくに復讐しているの? それとも迷いすぎてぼくは狂っているの?


 うーんわかんない。心は何もこたえてくんない。ただかってに、舌がかってに念仏を3回となえるだけなんだ。


   南無阿弥陀仏。 南無阿弥陀仏。 南無阿弥陀仏


 おわり。


(この現代誤訳は大福光寺所蔵本を底本としています。)
(またこの作品はフィクションです。実在の鴨長明
Hey! Say! JUMP、その他団体などには一切関係ありません。)