OjohmbonX

創作のブログです。

家族愛

「お父さんの洗濯物と一緒にしないでって言ってるじゃん」などと生意気な口をきく娘に向かって、
「初潮を迎えた娘の、臭い下着と一緒に洗われるなど俺の方こそ真っ平だ」と答えたら、娘は泣いてしまった。
 妻が音も立てずに私の脇腹にドロップキックをして、私は床に倒れ込んだ。
 そして妻は言った。
「ワシは足がごち臭ぇだろ? ガハハ! ワシら家族はみぃんな臭ぇだなあー。ガハハハハハ」
 無条件に笑い続ける母親に思わず娘が泣き笑いする。私は痛みに上手く息ができず、フローリングの床の冷たさを頬に感じている。目の前の妻の節榑立った素足が、力強く床を掴みながらガーリックの香りを発していた。


 こういうとき私は、この家族の夫であり父親であることを心の底から誇りに思う。

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