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OjohmbonX

創作のブログです。

ラヴギーン

 はあ。あたし恋してる。国会議員。65歳。当選5回。
 残りの人生。あとはただ国益のためって、そう思ってた。ほんとだょ? なのにどうしてだろ。甘くしめつける胸の痛み、狭心症とはちがう、だってわかる、経験したことあるから。もう認めざるぉえない、これって。はあ。あたし恋してる。
 良識の府の一員なのに。奥さんちゃんもいるのに。大臣経験だってあるのにね。ああ、まだ未来のある男、その輝きにあたしの胸の奥底にある光センサーが反応しちゃう。42歳、厄年の私設秘書、とっても優秀で高潔な男。せんせい、せんせい、ってあたしを呼ぶ声、低い響き、あおーっ! あだぢっ、恋してるっ!


 いつから? はじめっから? 顔を見た瞬間おビビビってきた? そんなことない。最初はただ、てきぱきしてて気持ちいい秘書だなって。それだけ。1週間もしないうちに、あたしが何かを求めるほんの一足前に、それを用意してくれる、そんな秘書。あたしの心見透かしてるみたいに。
 ほんの少しだけ愛想がないかもしれないって、最初はそう思った。野心のある男たち、あたしの後ろ楯を得て上り詰めようと願っている男たちは、表情や声の張りで自分が優秀だって示そうとする。だけどまさっぺは違った。はじめから自然にただ、仕事をしていた。システムの中の部品として、もっとも適切で最高度の働きを示そうとしてた。
 それなのにあたし、まさっぺのこと他のおおぜいの男たちと同じだと思い込んで蔑んでた。あたしは無意識だった。知らないうちに、そんな男たちの嫉妬に囲まれた世界で生きていたせいで、上手に甘いお汁を舐めていたい子ばかりだと思い込んでしまっていたわけ。そしてそんな世界を受け入れてた。そうゆうもんだと思ってた。それで結局、国益にかなえばそれで構わない、本人がどんなつもりかなんて関係ないから。関係ないといいながら、でも、知らないうちに軽蔑してたんだよ心の底で。
 そんな軽蔑が、わざと相手を試すような行動をあたしにさせてた。官僚、秘書、党の職員、同僚の議員……誰に対してもほんとに時々、知ってることをわざと知らないふりして相手を試しちゃうことがあった。知ったかぶりする奴、あたしをバカにする奴、苛立つ奴、そんな相手の反応を見てどっかバカにしてた。これって目的のない、純粋な悪意だと思う。
 まさっぺはでも、失望したような目であたしを見た。ほんの一瞬だった。そしてすぐに無表情に戻して適切な回答をした。
 まさっぺはあたしが、わざと知らないふりをしたと見抜いたんだと感じた。その瞬間、あたし、取り返しがつかないことしたみたいな気になって、顔がやばいくらいに熱くなるのを感じてた。こんな風な気持ち、子供のとき以来だった。


 9歳のとき。友達の家で見せてもらった人形の持ってた、ものすごく小さくて精巧な扇。子供の小指の先よりも小さな扇なのに、「雅」という筆文字が入っていて、かんぺきに開閉する。いいなと思って、どうしてかよくわかんないけど、盗ってしまった。次の日友達に扇を知らないかときかれてさあと答えたとき、なにか取り返しのつかないことが今、この発言の瞬間に起こったと感じた。ひどい後悔に襲われてこんなこと、絶対に繰り返さないと決意した。
 それからはいつでもあたしは何だって、取り返しがつかないだなんて感じたことない。過去に向かうあたしの感情なんてどうでもいい、ひたすら今この瞬間の条件から最適解を考えて、それを実践するだけなんだってそう思ってる。
 なのに、その実践が甘いってことをいきなり突きつけてきた、あの眼で! ずっと忘れてたのにね。一瞬にして武装解除されたんだよ。あたしの心が。この男には魂をダイレクトにぶつけないといけないって思った。


 下の名前が正英だから、まさっぺ。あたしが心の中で呼んでるだけでまだ口に出す勇気ない。トイレの中で「まさっぺ。まさっぺ。」声に出して練習してから、よっしゃ。って、はじめての国会答弁に臨む新人議員みたいな気持ちでカレの前に立つと「あ。あ。……あのな……谷岡。」それしか言えなくなる。「はい。先生。」って。
 先生、先生。まさっぺ。はい、先生。まさっぺ。先生。まさっぺ、ね、あたしのことも、名前で呼んで。はい、ぁ
 愛称で呼びあえたらどんなにいいだろう。子供のころからあたしはあだ名で呼ばれたことがなかった。それはきっと、あたしが誰かをあだ名で呼ぶことをしなかったから。今さら仕方のないことだって思ってたし、ほんの少し残念だったなって憧れの気持ちが残ってても、その気持ちをおだやかに持って死んでくだけだよって納得してたのに。人生のエンディング間近でこんなに堪らなくあだ名で呼びあいたいって気持ちが爆発しちゃうなんてさ。神さまってほんと、イケナイ・イグジステンス。


 まさっぺは弟くんの紹介でうちにきた。弟くんの奥さんちゃんの甥っ子だった。大手メーカーへ新卒入社して企画畑を歩んで33で課長職、退職してアメリカでMBA取得。そんな経歴を聞いて、ああ、優秀なんだなと思っても、それくらいどれだけでもいるんだから。
「でもあいつは、あんたの気に入ると思うよ」と弟くんが言うしちょうど一人やめちゃったとこだから来てもらったらこれだもの。
 誰よりも仕事がはかどるものだから、なんでも仕事を投げるようになっちゃって、こうゆうことをすると元々東京においてた他の秘書と上手くいかなくなるかもと思った。鈴本と山口は問題ない。第一公設秘書の鈴本は職人みたいに仕事をこなしたいと思ってる人だし、第二秘書の山口は群れの中のお猿みたいに、ボスがいればすぐ従っちゃう根性だから。そのボスの大内、政策秘書とどうなるかなとちょっと心配してた。
 国会議員みんな裏で大内のこと、男だけど春日局ってあだ名で呼んでる。いろんな政党、政治家を渡り歩いてもう30年になる。むかし、急死した親にかわって当選したある新人議員の秘書になったとき、何も知らないそいつに猛烈に勉強させて育てながら、一方でかつて自分のボスだった党の有力議員にゴリ押しして結局、党の役職を経て主要大臣にまでさせたんだ。大臣を作った秘書だってものすごいプライド高い、春日局ってあだ名もまんざらじゃないみたいだし、秘書も官僚も議員にも影響力もっちゃってるし、みんな持て余してて簡単に切れないしで結局、うちに回ってきた。
 とってもエネルギッシュ。あたしとたいして歳もかわらないのに。今でも、先生もう一度大臣やりましょうよ、総理めざしたらいいじゃないですかと冗談とも本気ともつかない調子でいって苦笑させられる。むかし大臣やったのは、単に内閣改造で順番が回ってきたってだけだよと言っても大内は、順番待ちの列に並んだのは先生の力です。って本気の顔してそうゆうんだ。そんな顔されるとやっぱこっちも、元気になる。よっし、あたしガンバ! ガンバルンバ! って。そう思うよ。
 そうやってそれなりに上手くいってたメンバーに新しいなかま入れて、しかもあたしが重用してる。いい気はしないよね? ほんとはあたしが上手にマネジメントするべきかもしんない、でも、どうして今さらあたしがそんなこと気を回さなきゃいけないのってめんどくさくなって、気にせずドンドコまさっぺに仕事まわしてた。
 でもまさっぺはみんなともほんとに上手くやってくれてる。他のメンバーに仕事を振り直すときも、仕事を奪ってるときも、先輩に教えを乞う後輩の形をナチュラルに作り出して相手を悪い気にさせない。しかも表面上そうしてるとか、手のひらの上で転がしてやろうとかそんなんじゃない。本当に相手をリスペクトしてるみたいなんだ。鈴本の精確な仕事を、山口のリーダーの期待に応えようとする姿勢を、大内のエネルギッシュに人を巻き込んでいく力を、本気で学んでいきたいと思ってるみたいだった。大内はいつのまにか、まさっぺを政界一の秘書に育て上げることを自分の仕事だと思い始めてるくらいだ。
 一瞬でなじんじゃった。地元秘書の武中とも意思の疎通がよくできてる。もともと大内と武中はかすかにぎくしゃくしてるところがあったのに、そこの間もスムーズにしてくれた。
 それでいて、あたしが何もかもまさっぺを通して指示を出して、自分がボトルネックになっていく危うさもよく知って、あたしがそれぞれのメンバーと直接話をする機会をさりげなく作ってくる。はぉおっ! カンペキぃッ!


 恋ってなんじゃろ?
 奥さんちゃんとの間に恋はあったかな? 思い出せない。出会って気があって、いいなあと思って結婚したのはたしか。今でもあたしが奥さんちゃんに愛をもってるのもたしか。
「感覚が鈍るから」といって奥さんちゃんは家事をお手伝いさんまかせにしない。特に料理はほとんど自分でつくる。あらかじめ秘書とあたしのスケジュールを共有してあたしが帰る時間にあわせておいしいご飯を出してくる。すこし足りないかなって思うくらいの、八分目のごはん。家にいるときは胃もたれなんか無縁の生活だった。
「秘書の谷岡、あんたどう評価してる?」
 ドッキーン?? あたしびっくりしちゃった。一緒にご飯を食べながら、どきどきしながら奥さんちゃんを見返す。
「あんたの秘書を何人も見てきたが、谷岡、あれは最高の秘書だな」
 あたしの好きなものを肯定してくれるってことは、あたし自身を肯定されるのと同じことだ。あたしは嬉しさを抑えきれずに、まさっぺがどれだけすごい秘書かってこと、ベーラベラしゃべり続けてた。止まらない。小さな子供がお母さんに今日あった何でもないできごとを一生懸命お話してるみたいに、われを忘れて話してた。大人になってからあたし、話をするとき、どこか話してる自分とそれを見て内容を組み立てたり取捨選択したりコントロールする自分とがわかれてた。それが当たり前になってたのに、こんな風にベーラベラただ話してるだけなんてふしぎだった。
 それで奥さんちゃんがあたしの目をじっと覗きこんでいることに気付くのが遅れた。喋り疲れて口を閉じて、ほんの少しの沈黙のあと、奥さんちゃんが言った。
「あんた、恋してるな」
「ふざけるな。俺は国益だけを考えている」
 怒りを抑えきれなくて箸をテーブルに叩きつけた。本心をつかれた反動や、要約への反発、そんな怒りを思わず漏らしてしまう。
「なにが国益だコノヤロウ」
 間髪入れずに奥さんちゃんはダイニングテーブルの足を蹴って凄む。味噌汁がおわんからこぼれ、茶碗が倒れる。
「てめえの目で分かるんだよバカヤロウ」
 あたしは恐怖で小動物のようにふるえてた。奥さんちゃんはそれから微動だにせず黙ってる。あたしゆっくり驚いてた。このときまであたしまさっぺへの思い、恋って言葉で考えたことなかった。なのに奥さんちゃんは恋してるってゆった。この思いをはじめて恋と名付けられて、暖かい空気がゆっくり拡散していくみたいに納得していった。自然にぽろぽろ涙がこぼれ落ちる。それと同時に驚いてたの。あっさりあたしの気持ち見抜いて定着させた奥さんちゃんに、畏怖かんじる。
 そして紛れもなく確かに浮気をしているこのあたしを、奥さんちゃんは怒ってるのかな。憎んでるのかな。離婚したいってゆうのかな。ただそれだけが怖かった。世間体とかそうゆうのじゃない。こんな風にあたしを理解してくれた人とさよおならは悲しすぎるよ。愛してる。あたしは奥さんちゃんを愛してる。たとえあたしが誰に恋をしようと、あたしは絶えず奥さんちゃんを愛してるって強く思った。
「すまなかった。谷岡には辞めてもらう」
 あたし頭ぉさげた。ちょうど目の前に、テーブルにこぼれた味噌汁があった。おわびの気持ちこめて、あたしこぼれた味噌汁をちゅるちゅるすすった。40年、体にしみついた塩加減だった。それと別れるくらいなら、このひとときの恋を手放すことなんて、なんでもないことだと思った。
「オッラァ」
 奥さんちゃんがさっきより激しくテーブルを蹴った。あたしのお腹にテーブルの端が食い込んですごくいたい。顔を味噌汁の水たまりにうずめて咳き込んだ。
「違うだろうが」
 痛みにゆがめた顔、ほっぺたをテーブルに押し付けたまま見上げると、奥さんちゃんが地獄の王みたいな顔してあたしを見下ろしてる。
「死ぬ間際になって後悔するのか? あの恋を追求しなかった自分を恨んで死んでいくのか?」
「そうかもしれない。だが、それでも今、俺はお前への愛を優先したいと思っている」
「何もわかっていない。あんたは私を理解していない。あんたに賭けた私の人生を台無しにする真似はやめろ。自分が信じた奴が最高の人生を燃やし尽くすよう力を尽くす、それが私が自分自身に課した人生だったのに、それを裏切って、『優先したい』などと怠惰な言葉で曖昧に納得することなど許さない。私に落胆させて牢暮らしの中で死んでいけと言うのか?」
 ああ、愛されている。
 あたしは本当に愛されていたのだと思った。
 あたしは椅子からずるずる落ちていった。テーブルの下をくぐって奥さんちゃんの足元からにゅるにゅる上がっていった。へびみたいにからまりながら手を伸ばして奥さんちゃんのほっぺたに触れた。あたしはぽろぽろ泣いて、ごめんねとありがとうをうわ言みたいに繰り返してた。奥さんちゃんも熱い涙どろどろ流してた。そして一人言みたいに囁いた。
「あんたの全てをかけなさい。あんたの最初で最後のこの恋。そしてもし全てが失われても私がそこにいる」


 車で移動するいつもの夜、丸の内のあたり、高いビル、きらきらしてる。毎日のことで気にしてなかったのに、今日は景色に意識がむいてきれいだなとようやく気づいた。
「俺はね、谷岡。お前を本当に買ってるんだよ」
「ありがとうございます。先生にそう言ってもらえて、ますます頑張りますよ」
 運転席から谷岡がちらっとルームミラーで視線を送って答える。二人きりの車内。もしあたしが運転してたらどうだろうと思う。助手席に谷岡。運転席にあたし。高校生くらいの谷岡と、大学生か社会人のあたし。二人で夜の明るい街中をドライブしながらお話してる。年上のお兄さんと、弟みたいな恋人。何気ない会話。そんな風に、なかった過去を夢想したってしょうがないと思った。今ある現実をサイコーにする。それだけ。
「ねえ。まさっぺ」
「え」
 信号待ちで止まり、後部座席にすこし振り返る。目があう。もうあたしには怖さもない。だってあたしを全部愛して支えてくれてる人がいるから。だからあたしは恋に全速前進じゃん?
「まさっぺ。正英だから。まさっぺ、って。いいでしょ」
 まさっぺはけらけら笑う。ほんとに嬉しそうに笑ってる。車が発進する。
「それ、俺の小学生のときのあだ名そのままですよ。なつかしいな」
「まさっぺのこと、あたし、大好きだよ」
「はい」
「あたしはもう65。人生の集大成考えてる。まさっぺは42。これから山場むかえるよね? どんな山場? あたしはあたしの集大成を、あんたの山場のために費やしたいと思ってる。本気だょ?」
 車が首都高に入る。
 そうだ。あたし、首都高のジェットコースターみたいな動きが楽しくて、わざわざ頼んで上をいつも走ってもらってたんだ。すっかり忘れてたな。ほんとに東京ってきれい。心のなかをしゅんしゅん光が流れてく。
 あたしはあたしの選挙基盤をまさっぺに引き継いでもいいと思ってる。息子と娘いるけど、二人とも自分の人生を歩いてる。政治家にはならないってずっと言ってる。あたしが築いた選挙基盤はあたしの人生そのもの。地元のネットワーク、あたしを支えてくれた人たち。それをまさっぺに託せるとしたらこれって、空を割って降りてきた幸福が水風船みたいに破裂して、あたしの世界をかんぺきに満たすってこと。
 あたしの全て、あたしの選挙基盤。それをまさっぺにそっくり渡す。あたしの恋の心をまるごと渡すということ。しかも残りの人生を国益のためにっていう元々の願いも叶えられる。まさっぺは紛れもなく最高の議員になるよ。そしてこの男が、紛れもなくあたしの心を全部託すに値する男だってこと、支持者のみんなにこのあたしがわからせて回っていくんだって思うとこんなに嬉しいことない。気持ちがふくらんでいって、急に尿意がものすごく迫ってきた。おしょんしょん漏れそうだ。
「あたし、引退する。まさっぺの人生を加速させて、終わりたいょ」
 言っちゃったよ。地元を引き継ぐってこと。ものすごい幸福感がいま全身をたぷたぷに満たしてる。おしょんしょんと一緒にぎりぎりいっぱいまで。気絶しそうだ。まさっぺが黙っている。運転に集中してる? 言葉を選んでる? それとも、今のあたしと同じように、ありえない幸福で声もうまく出せない? そうだったらいいなあ。あたしとまさっぺが今おんなじ幸福を共有してるとしたらこの車、二人の掛け算で爆発しそうな幸せ圧縮して東京の中を疾走してる。
「先生、」
 あたしを呼ぶ声、低い響き。ああ。あたし恋してる。
「そこまで言ってもらえて、本当に、この仕事をして心底良かったと思いました。先生は私が掛け値なしに尊敬できる政治家です。その仕事を間近で見られて、お手伝いが出来たことを誇りに思っています。その上、有終の美を飾るところに立ち会えるのは、こんなに光栄なことはありません。先生の引退までぜひお付き合いさせて下さい。実はこの間、会社を立ち上げた友人から経営に誘われました。先生の仕事の総仕上げを見届けたら、その話を受けようと思っています。社会的にも極めて意義深い仕事です。先生の仕事への姿勢や哲学が、そのとき私を支えてくれると思います」
「えっ」
 あ、あ、おしょんしょん漏っちゃう。
 あたしの選挙基盤は? おしょんしょんと一緒にどっか流れ出てっちゃう?? どんどんおズボンと後部座席びしょびしょに濡れてますけど?
 ダメ。そうだ、世襲しよう。すぐしよう。帰ったらすぐ息子に電話する。大学の務めやめさせて秘書にしよう。だめなら娘に電話する。NGOの代表やめさせて秘書にしよう。痛い。すっごく胸痛い。違う違う。これ恋じゃないから。狭心症だから、わかるから。
 せんせい、せんせい、ってあたしを呼ぶ声、低い響き。やめてよ、もう呼ばないでよ。おもらししながら胸押さえてるだけの、ただのじじいだょ。頼むから心配なんてしないでくれ。ああ~。世襲。今すぐ世襲