OjohmbonX

創作のブログです。

 今朝,夢に出てきた太った小学生に対する怒りで目が覚めた.
 出身の小学校の,現実よりもはるかに大きなグラウンドで行われる100kmマラソンに参加した.石灰で引かれたトラックを100km分回るらしい.カーブの中間あたりからスタート.僕は前回の優勝者らしいので,100人ほどいる競技者の最前.スタート直後にはフェンスがある.ありふれた,ひし形の網の黄緑色をした高さ2mほどのフェンスを素早くよじ登り,勢いよくできるだけ遠くに飛び降りると,すぐ目の前に巨大なすべり台.階段を駆け上り,40度くらいの急な斜面をすべる.いつの間にか僕のはるか前に小集団ができている.彼らはスピードスケートの選手のように腕を大きく左右に振りながら時速4,50kmで走っている.僕は彼らとは少し違い,横山やすしの「めがねめがね」を高速にしたような腕の動きで,やはり時速4,50kmで走っている.1km程度の直線部分を過ぎ,スタート地点とは逆側のカーブに差し掛かるときには小集団に追いついた.が,カーブの中ほどにゆらりと立っていた人に,小集団の一人がタッチしてそのままトラックの中へ減速しながら入っていく.代わりにゆらりと立っていた人が時速4,50kmで走り始めた.カーブを過ぎ,直線部分にも所々ゆらりと人がいて次々に交代.結局小集団は総入れ替え.「なんかずるい」と思いながらも僕は一人,高速「めがねめがね」で走りつつ,抜けそうで抜けないままスタート地点を通り越してフェンス.スピードを落とさず飛び越え,そのまますべり台の上へ.「めがねめがね」のモーションを続けたまま滑り降りると,太った小学生が黄色いたすきを持って手を振っている.「僕と同じ紫のジャージを着ているから,交代するべき選手なのか」しかし確認すると自分のジャージは赤かった.次の選手なのか,違うのか,訝りながらも太った小学生の脇を通り抜けようとすると,彼は後ろ向きに走りながら僕の腕をむんずと掴んできた.僕失速.後続の選手がどんどん抜いてゆく.「このような不条理を許して良いのか!」と激しく憤慨しつつ,このまま試合を放棄して運営者に抗議するべきか.それともこのまま完走すれば妨害を受けてなお戦い続けた男として評価されるかもしれない.それにしてもこの餓鬼ゃむかつくむかつく僕はとても真剣にこれに参加しているのにそれをばこの餓鬼ゃいつまでも腕を掴んで離さぬむかつくむかつく汗をだくだく流しながら口を尖らせほっほほっほと苦しそうに後ろ向きに走る様が,その顔がそもそもむかつくむかつくむかつく
 なんてむかついていたら目が覚めた.覚醒してすぐに今のが夢だと了解したが,それでも苛立ちは残っていた.怒って目が覚めるのは生まれて初めて.