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　ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のトップページに「ヤフオク人気の検索ランキング」というのが掲載されており，それによると「検索ランキング」1位から12位は，「水着」，「サングラス」，「リラックマ」，「ケツメイシ」，「ギター」，「GLAY」，「ミシン」，「ビックリマン」，「テニスの王子様」，「アディダス」，「傘」，「ゴルフ」らしい．「傘」や「ゴルフ」以上に人気の「ビックリマン」．
　入札価格が何万円という商品もあるが，「ビックリマン」などというものは大概出かけている間にお母さんが勝手に捨てるものであって，何万もつぎ込んだところで無駄というか，何万もつぎ込んでいる分よりショックを受けるということが彼らにはわからないのだろうか．帰宅後に気づき，お母さんに怒りをぶつけたところでもう戻らないし，さらにビックリマンに何万も払うなと叱られる．捨てられまいと隠しても目ざとく見つけ，捨てられる．近所のお母さんの女友達（彼女もまたお母さんである）が家に来ると，彼らが「ビックリマン」のシールを収集しているのを暴き，殊更嘆息し，彼らを辱めるのだ．
　お母さんは捨てる方向に生きているのだと，彼らは早く知るべきであるし，彼らが知るための手助けをするに僕はやぶさかでない．

　まるで僕が「お母さん」に色々捨てられたかのようですが，別にそんなことはなくて，16，7歳のとき学校から帰るとPlayStationとNINTENDO64及びこれらのゲームソフトがことごとく捨てられており，「お母さん」を厳しく詰問すると「もういらないのかと思った」と言われただけ．