OjohmbonX

創作のブログです。

 何かのお知らせ,パンフレット等々の不必要になった書類を,後々必要になる場合に備えておよそ1年分捨てずにおくのだが,「必要になる場合」が生じたため,その束を納戸から取り出し,縛ってあった紐をはさみで切断し,ベッドの上に広げて必要な書類を探した.1年分となるとそれなりの量で,1枚ずつ見ていくとかなり時間がかかるのだが,その上中間・期末試験の用紙を見つけたりして手を止めるなどしていたら40分ほど経ってしまい,しかも結局目当ての紙は見つからなかった.別にどうしても必要だったわけでもないのであっさり諦めて納戸からビニール紐を持ってきて再び縛ることにした.
 やりたくない工作,学校見学会で中学生に見せる,センサーからPICNIC(有限会社トライステート製のPICを搭載したLANでパソコンと接続できるキット)に入力し,それに応じてパソコン上で動作させているOpenGL(3次元グラフィックスのためのプログラムインターフェイス)などを用いたプログラムを制御し,また,プログラムからPICNICを通してアクチュエータを制御する,という(ゲームの要素があるような)ものを作る.ハードの作成,それも木を切るだの何だのの作業に時間をとられ,しかもその時間は全て学校見学会,学校祭の2度のためだけに費やされたのだと思うといやあな気持ちになってくるという,やりたくない工作をやらねばならず,授業の課題や中間発表間近の卒研,その他,その他が遅々として一向に進まない,というよりほとんど手をつけておらず焦る焦る僕にとって,はてなダイアリーを書くことの優先順位はかなり低い(低くなければならない)のだが,それはともかく,工作のために机の上が散らかっており,角材,分度器,木工用ボンド,ギア,ラジオペンチ,カッターナイフ,プーリー,ねじ,ベニヤ板,オペアンプ,ドライバー,ピンバイス,定規,ブレッドボード,その他,その他が散らばっていた.
 いつもなら道具箱(と今名付けた100円ショップで購入したプラスチック製の入れ物)の中にあるはさみを探したのだけれど,箱の中も机の上も念入りに探したが見つからず,仕方なくカッターナイフでビニール紐を適当な長さに切り,ベッドの上の書類をまとめて縛り,余った紐を切った.右手にはさみを握っているのに気づいていぶかしく思い,じっとはさみを見つめていると,書類をもともと縛っていた紐を切るのに使った後そのままベッドの上に置いたはさみを無意識のうちに使ったのだと思い至った.書類を見るために紐を切ったときに,はさみを使ったかどうかもほとんど記憶にない・意識していなかったのだけれども,そうとしか考えられないので,そうなのだろうと納得した途端に面妖なと思った気持ちも瞬時に霧散して,あの不思議な感覚がどうだったのか今でははっきりせず,もう一度体感したく思うが,意識してできるものでもないので受動的に待つだけ.