OjohmbonX

創作のブログです。

ヒォワー

 卒業研究の時間に一息吐こうと,榻背にもたれて伸びをしてから机上の腕時計を腕をぐっと伸ばして手に取ろうとして「ヒォワー」と(声帯を震わせない)息の音をほとんど無意識に出したら,隣の人に「何その効果音?」と大笑いされてしまって僕も笑うしかなくて.
 このような意味不明の効果音は僕特有の癖ではなくて,割と誰にでもあることだと説明したが,彼にはわかって貰えなかった.そのときに,僕が人の脇腹などをつつくときに「ツクスー」とこれも声というより息の音を出すことを思い出したけれど,さらにわかって貰えそうにないし,そもそも僕自身もよくわからないし(何より「人の脇腹などをつつくとき」という状況が).
 とにかく,恥ずかしいのでこれからは気をつけようと学校からの帰途決意して帰宅して.真っ暗な部屋の灯のスヰッチを手探りに探しながら「ヒォヒォヒォヒォ,ヒォヒォ,ヒォヒォヒォ,ヒォヒォヒォヒォ」とヒォヒォ言っている自分に気づいたときの気持ちといったら,もう.