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闇タイツ訴訟で判決「勝訴」

 「闇タイツを履いた保温性の高い女が踊り続ける」という内容のビデオが所有者の知らぬ間に廃棄されるという事件をめぐって,岐阜市の被害者55人を含む全国の被害者計242人でつくる「闇タイツ被害者の会」が,母親に対し総額約285億円の損害賠償を求めた訴訟の判決言い渡しが6日,岐阜地裁であった.中原幸雄裁判長は,母親がビデオを廃棄したのは不当であると認め,母親に対し総額約132億円の支払いを命じた.
 判決理由で中原裁判長は,争点となった官能性の有無について,「当該ビデオ作品に官能性は認められず,性的欲求を満足させるものではなく,アダルトビデオであるとは言えない」とした上で,「アダルトビデオでない可能性を認識しつつ,母親はあえて廃棄した」とし,重過失ではなく未必の故意であると断定した.
 さらに,「かかる無謀な行為により,何ら落ち度のない被害者らのその後のかけがえのない人生を奪った結果は重大である.被害者らの無念は想像するに余りあり,被った精神的苦痛は計り知れない」とし,原告242人のうち240人の請求について,1人あたり約2856万円から約1億1450万円,計132億462万円余の賠償を命じた.
 「闇タイツ被害者の会」の代表,石井優さん(43)は「画期的な判決であると思う.今後は闇タイツの人の救済に尽力していきたい」と話す.