政府広報

　「つめこみ教育」と聞くと，嫌がる子どもたちに無理やり知識をつめこむ，というようなイメージから反感を抱かれるかもしれませんが，本当の「つめこみ教育」というのは子どもたちに興味を持たせて自然に知識を身につけられるようにすることを言います．つまり，楽しくつめこんであげればよいのです．
　「つめこみ」や「暗記」から漢字学習を思い浮かべる人も多いかと思います．この漢字学習についても，ただやみくもに覚えさせるのではなく字形や組み合わせの意味について説明すればより興味をもって漢字を学習できるはずです．たとえば「聯合」などに使われる「聯」の字は，「耳」が耳を，「幺」が糸を表し，また本来は揚巻という古代の少年の髪型をかたどった「丱」が，突き通すことを表します．これらを組み合わせて「聯」は，切り取った耳を糸でつなげること，を表し，ここから連なることを意味します．何十回，何百回と機械的な書き取りを繰り返すよりも，動機付けが効果的になされるため，子どもたちは自然に漢字を学習することができます．
　このように「つめこみ教育」では，耳をいっぱいつめこんであげればよいのです．（嫌がる子どもたちに無理やり）耳を楽しくつめこんであげればよいのです．