「ああ、爪の中まで愛して！」
私が授業中に真剣に彼女の胸をもみもみしていると、彼女はそう言った。彼女の爪の中には爪くそがあった。
「間違えた。『爪の先まで』だった。とても恥ずかしい！」
そうして彼女はすみやかに教室の窓を開けて飛び出した。彼女は、轟音とともに橙色の炎と大量の白煙を肛門付近から噴き出しながら青空のかなたへ飛び去った。
授業を屁で退席した生徒は空前絶後だとして、彼女は翌日から「屁こき爪くそ女」という新設の生徒会役員に選出され、またその人類初の偉業によって国民に感動を与えたとして国民栄誉賞を受賞したが、ほどなくして屁の出しすぎで死亡した。
