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OjohmbonX

創作のブログです。

悲喜こもごも

「ねえ、私のどこが好き?」
 不安げな目をして、ガンタンクは整備工に尋ねた。ガンタンクは全高15メートル、重量80トンのモビルスーツである。
「足がキャタピラーなとこ」
 キュラキュラ。
 整備工はガンタンクキャタピラーに轢き殺された。不幸な事故である。しかし彼の死は決して無駄ではない。なぜならば、これをきっかけにガンタンクは長年のコンプレックスを克服し、合コンにおいて自らのチャームポイントを「足がキャタピラーなとこ」と答えられるまでに至ったのである。合コンの会場となった居酒屋はこなごなである。