OjohmbonX

創作のブログです。

老ホの姫

カクヨムにお話をアップしました↓ kakuyomu.jp 男ばかりの老人ホームで、姫として君臨するおじいさんが、全然なびかないおじいさんを落とそうとする話です。 もっとハイコンテクストに話が書ければいいなと思ってるけど、普段新書ばかり読んでるせいか難しい…

首相ディナビッグの誕生

カクヨムにお話をアップしました↓ kakuyomu.jp 当初は2万字程度のつもりが6万5千字になってしまった。 6月下旬から書き始めて8月下旬まで2ヶ月くらいかかった。途中で会社の夏季休暇もあったから「2ヶ月で終わらせられた」とも言えるのかもしれない。 今年7…

手のかかるロボほど可愛い

久しぶりにお話を書いた。おじいさんが博物館で出会ったロボちゃんと一緒にお散歩しながら思い出を語るお話。 kakuyomu.jp 先日、ツイッターで↓の短篇漫画を見た。(以下ネタバレ) https://twitter.com/kujiraba/status/1456215988173561856?s=21 読んだ時…

RTAごんぎつね

カクヨムにとても久しぶりにお話をアップしました↓ 新美南吉『ごんぎつね』で、ごんがRTA(最速ゲームクリア)に挑むお話です。 kakuyomu.jp 以下は書いてて思ったことの雑多なメモ。 ゲームのRTA動画を見るのが好きで(自分ではやらない)、RTAの「面白さ」…

AAゴールデンエイジ

カクヨムに投稿しました。愛子さまが天皇に、芦田愛菜さんが首相になった経緯のまとめです。kakuyomu.jp

鬼ギャル

カクヨムにお話を書きました。桃太郎のその後のお話です。kakuyomu.jp

彼は人間の代表だった

カクヨムに投稿しました。幼児の苦しみみたいな話です。 kakuyomu.jp

カッパの子供を救いにちょっと

カクヨムにお話を書きました。かっぱ寿司で立てこもり事件を起こす男子中学生ふたりの話です。kakuyomu.jp

ゲボの香る町カワサキ

かなり久しぶりにお話を書いています。まだ途中ですが、また完成したらこのブログでもお知らせしようと思います。川崎市で餃子の王将が爆破されてからの24時間を、市の市民文化局長が当事者のような傍観者のような微妙な距離から見つめているお話です。 http…

シン・デレラ

カクヨムに投稿しました。kakuyomu.jp

一般的な日本の夫婦関係

カクヨムに投稿しました。夫婦のたぶん愛じゃない話です。 kakuyomu.jp

小4男子は登ってはいけない

カクヨムに投稿しました。kakuyomu.jp

カクヨムのこと

「愛子、メルカリ、バズーカ」という話をカクヨムに投稿しました。 kakuyomu.jp 個人サイト→ブログ→投稿サイトへと、だんだんプラットフォームが共有された場所に移っていて、その方が読む側としても楽なのかもしれないと思って。古い作品もカクヨムに投稿し…

かれぴのTOEICが8兆点

あなごのかば焼きおいしーいと思って食べてたら黒いゴムの板だったんだよね。味もぜんぜんかば焼きじゃないじゃんって言われたけどあたし、かば焼きって食べたことなかったから。 それであたし怒って、妹を棒でたたいてた。ほんとうに悪いのはお母さんやお父…

ペアレント-ティーチャー・アソシエーション

4月になったら、早く4月になってくれたらもう、沢木さんとはただの他人になるんだってことがこんなに待ち遠しくて頭が、おかしくなりそうだ。こんなに会いたいって思うなら二度と、会うことはないって僕でも沢木さんでもない何かがいっそ勝手に決めてくれた…

堀川くんと俺

朝5時に2階の窓から隣家の庭を見下ろしたら、10歳くらいの少年がこっちをじっと見上げていた。はっきり俺の目を見ていた。磯野家の子供ではなかった。無表情なまま大きな頭がぐらぐらゆれていた。 少年はまだ雨戸も開いていない家の縁の下へもぐりこんだ。15…

十九、二十歳

こんな夜中に掃除してる。クイックルワイパーでフローリングの床をざっと拭いて、ガラスのローテーブルの上はウェットティッシュで拭いたあと乾いたティッシュで跡にならないよう水分を拭き取った。 「ごめん。急なんだけど今から泊めてもらえないかな。」 …

王将のマナー

餃子の王将ではおばちゃん(ほとんどおばあさん)の店員が、カウンターに座るサラリーマンたちの背中を木の棒で叩いていた。早く食べて出ていけという意味だ。新しい客がなにか注文すると、フロアの女が「淫乱ガーゴイルー!」と厨房に向かって叫ぶ。厨房か…

奇跡の人

夜の町の曲がり角で小柄な老婆とぶつかりかけた。老婆は 「ウォーター。」 と言った。その抑揚を奇妙に欠いたイントネーションと、文脈にそぐわぬ言葉をいぶかって男がよくよく見れば、老婆ではなくまだ30前後の女だった。ヘレン・ケラーだった。彼女の太い…

Wiiのお墓

ひょっとして、Wiiがこわれたら、WiiUを買ってもらえるかもしれない、そのアイデアをはっきり意識した瞬間に、こういちは身震いというものを生まれてはじめて感じた。ものすごく頭と顔があつくなって全身の筋肉が、いてもたってもいられないというように二三…

熊ノ原

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 1 ああ、蒸すわね。50の男にはちょっとつらいかも。植物の息がこの森の空気を満たして、ああ、蒸すわあ。今日もお目当ての原っぱは見つからなかった。だけどそれっていつものことだから私、気にしない。足場は良くないけれど…

兄弟とただの他人

地元の子供だろう。親も見当たらない。真夏の日の中でおだやかに流れる川を泳いでいる。こちら側は広い川原だが、向こう岸は切り立った岩だ。子供たちが川を泳いで渡り、向こう岸の岩を軽々とよじ登っては、その上から川面に飛び込んでいく。飽きもせず繰り…

あの子じゃわからん 相談しましょ そうしましょ

よしさんとあれから進展あった? うん。 僕ね、君がよしさんのこと、恋煩いの事、話してくれて本当に嬉しいと思ってるんだよ。もちろんそれだけじゃなくて、バイトの事とか、学校の事とか、サークルの事とか、好きなアイドルやバンドの事とかいろいろ話して…

わずか5秒のうちに全員が黒い胸の虜になった

1999年7月15日の熱い教室で、吉田彩は陰口を背中の右半分で耐えていた。反応さえしなければ存在しないのと同じだと信じているような頑なさで、机の上に置いた手を一心にいじっていた。しかし陰口も、それをやり過ごすことも、同時に停止した。休み時間の教室…

ファントムの中で

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 1 透明なガラスケースを子供の指で叩きながら、持ってる、持ってる、持ってる、持ってない、持ってる、と壊れた花占いのように大声で呟いていた。ケースの中には遊戯王のカードが陳列されていたが、…

おだやかな生き地獄

もしぼくが今死んだら、と布団の中で考え始めてもし、ぼくが死んだらお父さんやお母さんが、天国で待ってて三人で暮らしていけると思った。それならいいかもしれない。死ぬのはこわい。でも学校生活もうれしくないことが多い。いやなことを言われたりする。…

ピーチジョン

「ありえなくね? 桃から出てくるとかありえなくね?」 「関係ないっしょ。ウチとだぁが付き合っててさ、ウチらの前に赤ちゃんがいるってことはさ、これって家族だと思うんだよね」 桃から生まれたからピーチジョンって名前にした。だぁはマジでビビりまくり…

こぼれる華になる

「ねえ、よっちゃん」 「おれは達樹だってば。たっちゃん。よっちゃんはお父さんでしょ。おばあちゃん、ボケちゃってんだから」 生意気な孫! あたしちゃんとたっちゃんって呼んだじゃない。あたしがボケてるだなんて、有紀さんがたっちゃんに悪口いってるん…

早くこいこいクリスマス

100万のサンタが空を覆い、まるで空が落ちてくるようにプレゼントが降ってきた。何千万の鈴の音が空気を隙間なく攻撃的に満たして、地面を揺らした。トナカイの強い獣のにおいが怒りのように地上に迫ってきた。 去年はオンリーワンだった。その前の年も、そ…

秘剣さざなみ

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