OjohmbonX

創作のブログです。

テレビ朝日では他にも「UFOの車窓から」という番組も企画していたらいいのに

 今日(2007年8月19日)の19時から放送されていたテレビ朝日の「特捜!世界のUFO」という番組を見るともなしに見ていたら、UFOの世界的権威とかいうおっさんがキャトルミューティレーションについて「(宇宙人が)馬や牛の家畜を連れ去って切断するという恐ろしいことが世界各地でおこなわれているんです」なんて言っていて、牛とか豚とかの家畜をバラバラに切断してあちらこちらに送ってスーパーの店頭なんかにその一部を並べる、なんてことを世界各地でしている人間の自分たちを棚に上げてよく言うよ、まったく、と宇宙人の私は思うのだし、UFOの世界的権威のおっさんよりも、牧場のおっさんの言った「生活かかってんだよ、牛、返せ!」のほうがよっぽど説得力があるというものだ。


「生活かかってんだよ、牛、返せ!」
 キャトルをミューティレートするため北海道のとある牧場で牛を盗もうとしていたところを牧場のおっさん(宮田さん)に見つかってしまったから、キャトルをミューティレートするなんてまるで野蛮のようですけれどそこには人間の方々には到底ご理解いただけないかもしれない崇高な精神がありまして牛を1頭頂戴いたしたく、とか何とか説明すると
「崇高な精神だかなんだか知らんが、だったら人の牛を盗らんで、自分で育てろ」
 それももっともだ、と思ったから「なんならおめぇ、ここで働いてもいいぞ」という宮田さんの好意に甘えて、宮田牧場にお世話になることになったのだった。
 宮田さんは、私がニコチャン大王に似ていないという理由で、私が宇宙人だとは信じなかった。私はどちらかというと映画『エイリアン』のエイリアンに近い容姿なのだ――エイリアンのように、はしたなくよだれを垂らしはしない――が、漫画『Dr.スランプ』のニコチャン大王には似ていないため、宮田牧場の人たちと近所の住民全てに「にせ宇宙人」と呼ばれているし、私も(私の本名が人間の方々には上手く発音できないので)「にせ宇宙人」を名乗っている。
 毎日が、幸せなのだ。