読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

OjohmbonX

創作のブログです。

隣は何をする人ぞ

 ちんちん小さいのが恥ずかしいのかな、と思った。
 3つ並んだ小便器。真ん中にぼくが入ると、両隣でおしっこしてた人が一歩前に詰めた。二人とも今年の新入社員だった。だからぼくは先輩として怒ってやった。
「お前らが小さいのはちんちんやない、心や、ちんちん小さいみたいな小さいことを気にするその心が小さいんや!」
 でも二人はまた一歩前に進んだ。ぴったり便器にくっついていた。
「ちんちんがなんぼのもんや」
 ぼくは緊急事態に直面したので、おしっこを止めるより、先輩として模範を見せる方を優先した。おしっこをまき散らしながら(おしっこは急に止まらない)、模範のちんちんを二人に見せびらかした。ぼくみたいなこどもちんちんでも立派に日本の会社員なんだ! 左を向いてぷるぷる、こんどは右を向いてぷるぷる。新人はふるえるちんちんを無視してまた一歩前に進んだ。もう便器にめりこんでいる。ぼくの手には負えない。
「社長、社長ーっ」
 社長は下半身まるだしでトイレに登場した。
「社長、ズボンどないしはりましてん?」
「ズボンなんて履いとる場合やないやろ、新人の緊急事態やゆうのに」
 これだから社長はすごいんだ。自分のズボンのことより、新入社員を優先するんだもの。(社長はご存知の通りこどもちんちんだ。)
「おい、どないしたんや、遠慮すな、ゆうてみい」
「ここに『清潔維持のためもう一歩前に出てください トイレより』って貼ってあるんです。だからぼくたち一歩前に出たんですけど、でもまだトイレは『一歩前に』っていうんです! もうどうしていいかわからないんですよ!」
 あほか、と一括して社長は新人たちを便器から引きはがした。二人はすごいおとなちんちんだった。
「じゃあお前ら、トイレに死ねゆわれたら死ぬんか、どや、死ぬんか、えあっ!? ほんならわしがトイレの代わりにゆうたるわ、死ね! そら死ね今死ねすーぐ死ね」
 泣きながら新入社員たちは自主的に死んでいった。社長は悲しそうな顔をしていた。すべてゆとり教育の弊害である。やるせない気持ちでぼくたちが死骸を眺めていると、社で唯一のOL、キャロラインがトップレスでやってきた。
「ヘェイ、シャッチョサーン、オゥイヤァ、ハァン、オ、オゥッ……」
 男子トイレに平気な顔して入ってくるんだ。キャロラインったらおばけおっぱいをユサッ、ユサッ、ボインボイン、パァンッ、といわせながらやってきた。
 最後の「パァンッ」っていうのはキャロラインが両手で乳を叩く音。
パァンッ
「イェア」
パァンッ
「イェア」
ドゴオォォォォ……
「ひぃぃぃ!」
 全身を激しく痙攣させたあと、ぐったりとへたりこんだ。しばらくしてまた元気いっぱいにユサッ、ユサッとキャロラインは帰っていった。彼女が何しにきたのかはわからないけど、ぼくたちは元気になった。日本語がぜんぜん喋れないのにこうして日本で頑張っているのは立派なことだ。彼女がもっと早くきてくれてたら、あの子達も生きる希望がわいて、死なずにすんだかもしれないけど、そんなことより、OLのOはおっぱいのO!